【経験者が語る!】パニック障害の育児悩みと不安。パパや周りの人に知ってほしいサポート方法

不安障害の一種とされる「パニック障害」
近年は芸能人でもパニック保障を公表しているため、だいぶメジャーな病気として知られるようになりました。

突然、強い不安や恐怖に襲われる「パニック発作」のほか、日常的に不安に駆られたり、動悸・呼吸困難・めまい・発汗などを伴う「予期不安」など、さまざまな症状が伴います。

パニック障害を発症して約5年経ったときに出産し、症状を抱えながら子育てした経験を綴ります。

全てを理解することは難しいけれど、どのような部分で不安を感じやすいのかどのようなサポートがあるとうれしいのかを周りの人が理解してくれていることが安心につながります。

いま不安に感じている人が、少しでも前向きになれるヒントがあれば幸いです。

目次

パニック障害の育児。不安なことは?

出典:pexels.com

まず言えるのは、育児は健康な状態であっても大変ということ。

人の命を育てるわけですから、簡単なはずがありません。

周りでサポートする方は、どうぞその部分を念頭に置いた上で、サポートしてもらえたらと思います。

一番の不安はパニック発作

さて、パニック障害を抱えて育児をするとなると、もっとも恐怖に感じるのは幼い子どもと2人きりでいる際のパニック発作です

親としての責任感が強いほど「子どもに迷惑をかけてはいけない」という思いがプレッシャーとなり、パニック発作を引き起こす原因になることもあります。

少し症状が出た程度で自分が動けるうちなら、まだどうにかなりますが、「倒れて動けなくなってしまったら…」というのが一番の不安といっても過言ではないはず。

この不安が強い場合は、いざというとき、すぐに駆け付けてもらえる距離に信頼できる人がいると安心です。

すぐに…というのは人によって感覚の差があるもの。

「本人が安心できる距離」「本人が安心できる人」がいるというのが大前提

であることは忘れないようにしましょう。

子どもの検診や病院受診の不安

「病院に予防接種に行かなきゃいけない」
「⚪︎歳児検診で決められた日の決められた時間に役所へ行かなきゃいけない」

あらかじめ予定が決まっており、何時に終わるのかもわからない。

こういった予定も不安に感じたり、体調に影響を及ぼしたりすることがあります。

特に、乳幼児が泣いたり騒いだりする場所では落ち着かず、不安感が増してしまうことも。
(動機がしたり、手が震えたり、お腹が痛くなったり・・・)

それでも「親だから行かないといけない」と責任を感じたり、人によっては「我が子のために動けないなんて親失格」とまで感じてしまったりする人もいます。

私もそんな気持ちを抱えながら、無理やり向かっていました。

しかし、いざ検診に行ってみると、お父さん・おばぁちゃんなど、さまざまな人が来ています。複数名で来ているというのではなく、来れる人が来ている様子。

一緒に行くのもあり、代わりに行くのもあり、祖父母に頼むのもあり!

一人目の子どもだと特に「母親が行かなきゃ!」と感じることがありますが、「全然そんなことないんだ」と思い知らされました。

予防接種は自分たちで病院の予約を取ることがほとんど。
定期検診は自治体によっておおよその時期が決まっています。

仕事の都合等を付けられるようにあらかじめリサーチしておくことでサポートしましょう。

おでかけの不安

子どもを連れてスーパーに買い物へ行ったり、公園に連れて行ったり。

こういった何気ない日常も、抱えている症状によっては難しくなることがあります。

ベビーカーで行くと、いつもの道も大回り。ミルクやおむつ、お着替えなどの赤ちゃんグッズの準備も必要。

子連れでいることが迷惑にならないように人一倍気を付けていても、それでも迷惑そうにされたり、何か言ってくる人がいることも。

このほか、公園や児童館で出会う知らないママさんとの会話がツラい。

そんな風に感じる人もいます。

・公園は行けたら行くで大丈夫!無理して行くことはない。休みの日に一緒に連れて行く
・買い物も誰かに頼んだりネットスーパーを利用する

など、負担にならない方法を選べるようにしてあげることが大切です。

買い物はちょっと割高だったとしても、家族の笑顔が増え、ひいては子どものためになると前向きに捉えるようにしましょう♪

私は5分未満の距離にある公園に行くのも大変でした。そのため、マンションの下に出るだけが多かったかな。3日に一度くらい公園に行けたかな程度でした!


パニック障害の育児で抱え込みやすい悩み

出典:pexels.com

誰かに手伝ってもらったとしても、心の中の悩みや体の疲れがゼロになるわけではありません。

人によっては以下にあげるような症状があることも理解しておきましょう。

体力や集中力が奪われる

常に周りを気にしたり、いろいろなことを心配して動いているため、健康な人よりも疲れやすいケースがあります。

たとえば…

・やっとの思いで子どもをあやして泣きやませたあと
・公園ではじめて会ったママさんと会話したあと
・児童館などに連れて行って遊ばせたあと(周りの子にケガさせないか、ほかのママさんとの会話)
・買い物に出かけて子どもが泣いてしまったとき
・ベビーカーを邪魔そうにされてしまたとき

人によって何を過敏に感じるかは異なりますが、このようなことがあると、普段以上に体も心も疲れてしまいます。

それでも日々の子どものお世話はあるため、ゆっくりと自分を休めて回復させる時間は取れないのです。

「たくさん寝てるじゃん」「俺の方が疲れている」と言い合うのではなく、常になかなか取れない疲れを抱えていることは理解してあげてくださいね。

<母親の不思議>
たとえ「1人で外に行く時間」が取れたとしても、子どもの泣く幻聴が聞こえたり、常に子どものことが気になって休めないんです💦
子どもがある程度大きくなるまでは、独身のころのように優雅な1人時間というのは取れないものなんだな~。

外出や人混みへの恐怖

人混みや閉鎖的な空間で不安を感じやすいケースでは、育児イベントなどに参加することを困難に感じることがあります。

・リフレッシュしたいから外に出たいけれど、人混みは疲れてしまう。
・閉鎖的な空間にいると、お腹が痛くなってしまう。
・乳幼児を抱えているとなると、すぐに動けないことが不安。

など、行動したい気持ちと心や体調のベクトルがかみ合わないことも。

本人もどうしようもできずに、ぎくしゃくしてしまうんです。

・短い時間だけにして、一緒に出かける
・ゆっくり休める場所や、男性が入れるおむつ替えスペースなどをリサーチしておく

など、気分転換のお出かけにプラスした安心材料があると、前向きにおでかけできるポイントになるかもしれません。

パニック障害でも育児をしていることを認めてあげて!

ふと思い浮かんでしまういろいろな不安、それに付随する身体的な症状。

震えや動機、腹痛、頻尿、ソワソワと落ち着かない感覚。自分でも何を恐れているのかわからないけれど、このような症状が起きるのがパニック障害です。

そんな中でも、子どもに向き合って育児していることを、是非認めてあげていただければと思います。

小さな「できたこと」の積み重ねが自信と回復につながります

パニック障害を抱えていると、つい「もっと頑張らないと」と自分を責めてしまいがち。

だからこそ、「今日は公園に行けたんだね」「子供にゆっくり絵本を読んでくれてありがとう」など、小さな成功体験を言葉にして褒めてあげてください。

当事者だと「みんなできているから当たり前のこと」と思い、どうしても自分で自分を褒めることができなくなってしまいます。

一つ一つできたことを見ていてくれていることの安心感、褒めてくれることへの感謝、ほっとできる環境を作ってもらえると有難いです。


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この記事を書いた人

パニック障害持ちのママ

ディズニー・首都圏の情報を発信中♪
知っているだけで外出の不安が一気に減る!
障害者ならではの視点で安心材料をお届けします♡

急に吐き気がしたり、外食ができなくなったり、
電車に乗るのが怖くなったり、ソワソワしたり。
今でも時々あるけど、寛解してきて楽しく生活中!

同じ症状に悩む人が、外出できるヒントになればうれしいです♡

強迫性障害・不安障害・過敏性腸症候群

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